まさのりのパノラマな日々×☆☆☆

東海地方の鉄道を撮影したり、模型を作ったりする鉄道ブログ。それ以外の日常についても書いて行くパノラマな日々

2021年 夏の高山遠征レポ part1

またこの季節がやってまいりました。
恒例の高山遠征でございます。

このブログの開設が12年前で、高山遠征記事を書き始めたのが10年前です。

全盛期比でアクセス数の激減した私のブログですが、高山遠征記事は格段にページビュー数が低い事はご存知の通り。
とは言え、「誰かが欲している情報を書くブログ」出は無く、「私が書きたいと思った事を、思うがままに書いていくブログ」がこれなので、誰かからクレームをもらおうと改善する事はありません。

と言う前置き。

10年前の夏。
「俺の妹がこんなに可愛い訳が無い」と「星空へ架かる橋」のアニメがブッキングしてしまい、知名度の高かった俺妹を選んだ当時の私。結局中盤あたりでやっぱ星架かを選べばよかったと思ったものの時すでにお寿司。俺妹を不満タラタラで最後まで見たものの星架かを見ればよかったと後悔しつつアニメは終わりました。
と言う事を後輩に愚痴った所、録画してあった星架かのアニメとPC版を貰う。そして「アニメとかゲームで出てくる場所が岐阜の山奥の方にあるっぽい。鉄ヲタの先輩ならきっと分かると思いますよ」と。
当時の18きっぷ遠征と言えば、東京か大阪の二択だったので、そろそろ北に行ってもいいかなと思ってた時期でした。
星空へ架かる橋のアニメ聖地」で検索すると、高山駅の1つ手前。飛騨一ノ宮駅がモデルと知った私は10年前の夏、約4年ぶりの高山へ行く事になります。(最初の高山は中2の野外学習で寄った)
これが10年続く私の高山遠征の始まりです。

さて、そもそも高山市とは何処なのか。山比古町(飛騨一ノ宮)とは何処なのかを説明していこうと思います。
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画像はWikiから加工しています。
岐阜県の黒太線で囲ってあるエリアが現在の岐阜県高山市です。市町村の大きさでは日本一の広さを誇ります。数字で言うと2178k㎡。東京都が2194k㎡なので、東京都とほぼ同じ広さって訳です。
元々高山市は赤い部分だけでした。それが平成の大合併的なやつで丹生川村、清見村、荘川村、久々野町朝日村国府町、上宝村、宮村が合わさり今の大きさになりました。
私の高山遠征レポで登場する場所は、高山駅がある赤エリア(高山市)。星空へ架かる橋の舞台、山比古町がある緑エリア(旧宮村)。平湯温泉があるオレンジエリア(旧上宝村)。この3つです。
こうやってみると全然高山を巡れていませんが、そもそもこれ以外のエリアに行くと、行って帰ってくるだけor帰って来れない事になるのであまり行く気にはなりません。そもそも聖地ないし、山ばっかだし。。。

私が行けない高山のエリアが気になる人は是非自分の足で散策をしてみて下さい。

今回は10年の節目なので気合入れて書いているので、進み方がかなり遅くなります。よって、遠征の記事数も今までより増えるのではと思っていますが諦めて下さい。

↓一番最初の高山遠征レポ。一番最初は起床事故で特急乗ってたんですね。
masanori2000gt.hatenablog.jp


7月下旬。梅雨が明けたんだか、明けてないんだか微妙な天気のタイミングで2泊3日の高山遠征を決行しました。世間的には盆前休みの4連休を避け、台風がギリギリ抜けたタイミング。当時の私は「盆期間は絶対越県の移動は制限されるから、今の内に行こう」と言う発想でしたが、この判断が正しかったと思うのはもう少し先の話。去年も夏に高山に行こうと計画したものの、越県移動が制限されて9月にズレたので、早めにってやつです。

とは言えこの3日間の天気予報は雨時々曇り。初めての全日雨高山に若干ワクワクしていました。いつも晴れなので、たまには雨旅行ってのもいいじゃない?

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JR東海の社員さん製作のポスター
今回も飛騨路フリーきっぷのお世話になります。
※飛騨路フリーきっぷとは…名古屋(等)←→飛騨路エリアの往復特急券+飛騨区間の乗り放題+白川郷までの路線バスor新穂高までの路線バスorタクシー券が付いた切符。往復特急料金で電車+バスorタクシーも乗れて有効期間3日ならかなり楽しめます。


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ワイドビューひだで高山へ。この時の天気は雨が降る直前の曇。飛騨川面に霧が出ています。

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4か月ぶり。いつもの高山駅。平日と言う事もあり、駅周辺の人はかなり少なめ。それでも観光客はいます。つい2,3日前まで台風がどうこう言ってたのに来る人がいるんですね(←特大ブーメラン

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1日目の予定は
 「特になし」
初っ端から出鼻を挫かれています。
色々なプランを考えつつ古い町並み方面へ。
高山の街並と言えば「古い町並」エリアですが、私としてはその手前の商店街のが好きです。でも忘れちゃいけないのがこう言った何てことない住宅街。
雪国仕様の住宅が並ぶこのエリアも高山らしさだと思います。

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いつもの中橋。伊吹ちゃんに会いに。
アニメ版11話で出てくる商店街近くの橋。アニメでは伊吹ちゃんがここで川面を眺めています。

っていつもなら最終日にやっている事を初日からやっていたら、貸自転車屋さんが休憩に入ってしまい、自転車が借りれないトラブルが発生。
久々に自転車での山比古町散策をと思っていましたが出来ず。
やってしまった。

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古い町並み。平日ではありますが、ここ何回か行った中ではまぁまぁの人でした。10年前もこれくらいだったような、もっと居たような。
当時の高山は老人が観光で行く所ってイメージが強かったですし、実際、若い人はそんなに居なかった記憶があります。

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そして中橋に戻って来る。
この場所から撮った写真は去年夏のが一番だと思います。あれを越えるには何回も通わないと無理だと思うほど。
写真では見切れてますが、右は真っ黒な雲が迫っています。

↓中橋が一番綺麗に撮れた時
masanori2000gt.hatenablog.jp


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高山市立図書館 煥章館に来ました。
ここはアニメ氷菓でも建物内外が登場する聖地。
今日はここで一之宮町(旧宮村)の歴史、地理について調べる事にしました。
いつも行く一之宮町(山比古町)ですが、色々な石碑や気になる遺構が多くあります。
ネットでも断片的に調査を行っている人がいますが、それらの情報を繋げるため、自分の手で調べてみたく図書館で机上調査をすることにしました。
一之宮町、旧宮村の歴史についてまとめられた本。宮村史(みやそんし)をしっかりと読めたのは良い収穫でした。
私は歴史とか苦手ですし、あまり興味は無いのですが、今までの散策で気になっていた事の答え合わせが出来るのは非常に良かったです。

幾つかの答え合わせは3日目にするとして、今まで謎だった事、新たに分かった事を書いていきます。多分調べればネットでも出てくる。

・宮峠周辺にある「青木」の謎
宮峠(現在の旧道)付近には、青木神社や林道青木クルミ谷線、青木家の敷地にある宮村のカキ等、やたらと青木さんが出てきます。この青木が何か、何故宮峠周辺にあるのかです。どうも宮峠周辺の谷地は青木洞と呼ばれる場所で、その青木洞にある神社で青木神社。「青木(洞)」―クルミ谷線となると考えています。青木洞が先か、青木さんが先かは分かりませんでしたが、あの一体が青木洞と言う事が分かりました。

・宮村の「宮」は水無神
 一之宮町にある神社、水無神社。星空へ架かる橋では木霊神社、氷菓や君の名はでも登場する割とメジャーな場所です。この神社の歴史は古く、800年代後半には原型があったとされる程。高山市のパワースポットとしても知られる場所です。
この水無神社と宮村、高山市は歴史的にも関わりが深いようですが、本題とズレるので割愛。

・宮村では宮川を使って木材運搬を行っていた。
宮村は大半が森になっており、林業が盛んだった時代があります。切り出した木材を搬出するために鉄道を敷いて飛騨一ノ宮駅まで運んだとの記述もありました。宮村での木材運搬は鉄道→トラックの順だと思っていましたが、鉄道→水運・トラックと水運を併用していた事が書かれていました。割と宮川の上流にある宮村ですが、大きな石が少ないのは昔水運で木材を運ぶために整備した名残があるのかも知れません。どこまで運んだのかは分かりませんでした。

高山駅昔は大きかった。
今でも駅の横は留置線が何本もありますが、一昔は扇形の機関区がありました。ここまでは知っていたのですが、木材運搬用の専用エリアやパルプ材の専用線等、今では面影も無い(遺構は残ってるらしい)線があったようです。

と、郷土史は色々と書かれていました。

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図書館で本とにらめっこをする事数時間。
昼飯も忘れ気がつけば夕方。
その土地の図書館でその土地の歴史を巡る旅(机上)ってのもある意味2泊3日じゃないと出来ない事だなと思いました。
そのまま飛騨一ノ宮へ移動し宿へ向かいます。

1日目のPart1からかなり飛ばしていますが、この調子で書いていきますので、お付き合いできる方はお付き合い下さい。

今回はここまで。